Schall、Tonkultur Berlinと、ドイツのネットレーベルを続けて訪れたが、今日来たのはまたしてもドイツである。Dreitonの最初のリリースは2006年と比較的長い運営で、ミニマル、ダブ、アンビエントを扱う。今年の2月に20番目のリリースとなるコンピレーションを発表したのが最新作。
午前
- [DN001] Dreiton - Classic EP
- 最初の二作品は、アーティスト一覧にも表記されていないのだが、レーベルスタッフ自身による作品だろう。DN001はアンビエントで始まり、その雰囲気を受け継いだハウスが続く。全体を通してチルアウト。ハウス方面から、Tr. 2「Verbalsperre」を挙げておく。
- [DN002] Dreiton - Seltsam EP
- やはりアンビエントとハウスから成るが、前者が多くを占める。DN001ともども、個人的に気に入っている。最近ずっとテクノやハウスを聴いてきたからだろうか、このようなチルアウトEPはこのタイミングでは嬉しい。こちらからは、チルアウトのTr. 4「Stunde Des Lichts」を挙げる。
- [DN003] Antonio Bruno - Fruehling
- フロアー向けだったりその後のチルアウト向けだったりなハウスアルバム。同じドイツのネットレーベル、ThinnerやMixomat Recordingsを思い起こす。これまた全体を通して好ましいが、チルアウト寄りのTr. 5「Pazific」を推す。
- [DN004] 4 Creators - Dry Trip EP
- ここでミニマルダブへ。最初のリリースから感じられる「冷たさ」を、この作品も持っている。終曲となるTr. 4「Teaser」をピックアップする。
- [DN005] Various Artists - Panorama
- Chris Air、Antonio Bruno、Daniel Stefanik、Laplaceausoleil、Dieter Krause、Frank Hellmond、Lod、そしてDreitonの八組によるコンピレーション。いずれも冷涼感ある四つ打ちトラック。あのSinergy NetworksのLuis Ortiz (Lod)も参加している。
- [DN006] Chris Air - Valle Verzasca EP
- ディープでひんやりとしたミニマルハウスEP。Antonio Brunoが一曲リミックスで参加している。ここでは、特に「冷え冷え」のTr. 3「Schubumkehr」を推す。
午後
- [DN007] Dominik Pass - Transcendere LP
- アンビエントがメインだが、多層的で大きな音量の曲から、静寂に近いものまで。
- [DN008] Antonio Bruno - Bleep LP
- Antonio Brunoのハウスアルバム二作目。特にTr. 3以降からがお気に入り。その中から、Tr. 7「Strassengeweuhl」をピックアップする。終曲のTr. 8「Collage (Schall Remix)」は、クラリネットのフリースタイルをフィーチャーした、なんともムーディーな一曲。
- [DN009] Lars & Gunnar Hemmerling - Stalker LP
- ここで涼しげなディープミニマルに戻る。ミディアムテンポのTr. 3「Flashing Road Trip Lights」がその中で異色な気になる存在。
- [DN010] Various Artists - Attack
- [DN011] Nitro - Truba LP
- パッドが効果的に用いられていて、心地よいというか、つい眠気を催しそうというか。オリジナルの四曲に加えて、Antonio Bruno、Dieter Krause、Dreiton、さらには本人(Nikolay Smirnov)によるリミックスがそれぞれ一曲。