今週は、スペインのネットレーベル「Subversive Media」を訪れていた。テクノやハウスを揃えていて、2007年にスタートしている。スペインのテクノ・ハウス系レーベルといえば、ディープなミニマルのInoquoやMiga、アッパーなOffaudioなどがあるが、ちょうどその間に位置するような感じ。今週の初めに聴いていたが、今ここにメモを記す。
- [SM001] Various Artists - Panoramic
- 15曲100分のコンピレーションで、レーベルのガイドラインを示す。Sr. ClickやMarkus Masuhrなど、スペインのミニマルネットレーベル界隈ではよく見かける名前もある。Hiroshi OkiによるTr. 3「Alomauri」をピックアップする。次点で、Pedro TrotzのTr. 4「B102」。
- [SM002] Pep Gaya - Driving by Night
- この人もまた、ミニマルネットレーベルで見る名前。トラックが進むたびに、どんどん深くなっていく。EPのタイトルトラックとなる Tr. 1がよい。
- [SM003] Various Artists - Multiplicity
- 2008年のリリースはこのコンピレーションから始まる。ミニマルをメインとする中に、フロアー向けなTr. 4やトランス寄りなTr. 7も。全10曲。
- [SM004] Rubeck - Wet
- ちょっとドラマチックなテクノ。全4曲だが、タイトルトラックの1曲と、そのリミックス3バージョンを含む。
- [SM005] Various Artists - Crossfader 01
- ここまでリリースひとつおきにコンピレーションがやってきているが、ここでの収録は4曲。AlicによるアッパーなTr. 3「Samba Olek」を挙げる。
- [SM006] Miquel Salla - Times of Intolerance
- 音数を抑えた、シンプルでコンパクト、かつディープなEP。今までのリリースと比較すると、より静かな音という印象を抱く。
- [SM007] Various Artists - Timewarp
- 奇数ナンバーのリリースはまたしてもコンピレーションで、今回は全10曲。全体としてやはりミニマルを中心に。
- [SM008] Miguel Puente - Takes EP
- ここからは2009年の作品となる。これはなんとなく土着的な雰囲気を醸すミニマルの3テイク集。
- [SM009] Roger Mercader - Intuition EP
- アッパーなテクノがソロEPとしてリリースされるのは、当レーベルでは始めてになるのではないか。TR-909のライドシンバルを効果的に用いている。
- [SM010] Various Artists - Celebration
- SM009がコンピレーションでないのには理由があった。10番目のリリースを記念する、15曲100分のコンピレーション。DakpaのTr. 4「Don't Me」のずっしりどっしりした音がよい。
- [SM011] Lluis Ribalta - Insomnia EP
- これまたアッパーなテクノEP。Tr. 3以外の3曲は、間にブレイクを配置して、トランスのような展開をする。
- [SM012] Miquel Salla - Evolution EP
- このセカンドEPも、やはりコンパクトでディープにまとまっている。この中では、Tr. 3「Two faces」を挙げておく。
