ネットレーベルというものはフリーで楽曲を配布しているのですから、レコード店やそれらが発行しているフリーペーパーに見られるような、「その作品が如何に素晴らしいか」というのを見せつける、商業主義的な過大評価ともいえるコメントは似つかわしくないと思います。「すでに今年のベストコンピレーションアルバム・オブ・ザ・イヤー」なんてのは、その過大評価と思い込みの最たるものです。
また、サイトのレイアウトやリリースのジャケットにフラッシュを使っているレーベルが見受けられますが、それを閲覧できない環境にある方々はそれを見ることは出来ず、不便であることはこの上ありません。デザインを優先するあまり、ユーザビリティあるいはアクセシビリティを蔑ろにしたレーベルがあることも事実です。当然、字が小さすぎることや、背景色と類似して見えにくいことも。
ジャケットの制作に有名なフラッシュクリエイターおよびフラッシュ職人を起用しているのは、そのことでリスナーを呼び込もうとする意図と捉えられ、本来楽曲に焦点を当てているレーベルとして本末転倒であるとの感を抱かざるを得ません。事実、楽曲のことより、フラッシュ制作者の名前に気をとられてブログで紹介した人がいます。
さて、あるときはリリースノートの単なる日本語訳、またあるときはトラックリストだけを転載していたネットレーベル・ガイドが、いつの間にかポッドキャストのサイトになっていました。