今回のリリースは、bumpサイドもfootサイドも「highly recommended」です。どちらも2人組ユニットによる作品であります。
[foot174] Waterplea - Rudiments
Alex InkinとPaul Pigalovによって結成されたロシアのユニットWaterpleaのミニアルバムは、浮遊感あるアンビエント4曲で、初めて聴いたときから気に入りました。他のレーベルにもデモを送っていて、どこからリリースするか検討していたようですが、最終的にBump Footを選んでくれました。Tr. 1「Satellite」では、「Rudimentsとは何か」が複数の言語で説明されており、その説明の中には日本語も含まれています。オリジナルテキストはアートワークに記されています。
[bump154] Seimei & Taimei - Mediterranean Blue EP
オランダはアムステルフェーン育ちのKawai兄弟(現在、兄のSeimei氏が18歳、弟のTaimei氏が16歳)によるEPです。地中海に影響を受けて制作されたタイトルトラックは、トランス風のシンセパッドがギターの反復フレーズと相まって、高揚感ある一曲となっています。ギターをフィーチャーしたバレアリックな「Guitarist」も爽やかで、新年度の始まりにふさわしい一作であると考えていました(当初のリリース予定は先週)。デモを受け取ったのは3月の初め頃で、今回の地震の後に楽曲を聴いて、改めて鼓舞させられました。始まりだけではなく、再開へ向けてのきっかけにもなりうると私は考えます。