- 境界のRINNE : 045 「鍋と奉行 / 悪魔A型 死神B型」
- 鍋と奉行
- 温かいものが食べたくなる寒い季節、鳳がおでんを持ってクラブ棟にやって来る。りんねのハートに火をつけた鳳と、早くコンロに火をつけてほしいりんね。二人のハートは違った意味で燃えていた。桜と翼も来て、みんなで鍋を囲む。
- 土鍋には奉行らしきものが憑いていたが、りんねはスルーする。奉行憑き土鍋ということは、さっきのあれは鍋奉行だったらしい。
- 鍋奉行とは、鍋に食材を入れる順番、場所、味の調整はもとより、火加減から灰汁取り、煮詰まらないよう出汁の追加、各々のタイミングから会話が弾まない時は話題を振りつつ、ケンカが起きたら仲裁し、時には若者について説教しつつ、「シメは雑炊にしますか?それともうどんを入れますか?」に至るまで鍋の全てを掌握し管理する鍋のエキスパート。翼は鍋奉行2段の資格を持っている。
- 大根が一つしかなかったり、卵が一つしかなかったり。鍋奉行が食べていた。六文と翼はネタを巡って争う。その隙にいただこうとするりんねは人として大切なものを失うところだった。
- 鍋、それは楽しい団欒の象徴である。だが同時に、人々の思惑や私利私欲が渦巻く紛争地帯でもあるのだ。争いを裁く奉行の霊が好んで土鍋に取り憑いたのは無理からぬ事である。そしてまずは、争いの種をばらまいたのである。土鍋に憑いていたのは鍋奉行ではなく、単なる奉行の悪霊だった。
- 悪魔A型 死神B型
- 鍋と奉行
- 境界のRINNE : 046 「マフラー、あげます / リンクで待ってる」
- マフラー、あげます
- マフラーをプレゼントする現場に現れ、首をしめるマフラーの相談が百葉箱に殺到していた。桜もそれを見た。
- 首しめマフラー出現の条件は、女子から男子に手編みマフラーが渡された瞬間と考えられる。りんねは首しめマフラーを誘き出すため、桜の編んだマフラーをもらうことになる。
- 桜は手芸部の衣川ハルカにマフラーの編み方を教わる。三日目になって首しめマフラーが現れる。りんねが飛び込んでくるが消えた。りんねは偶然通りかかったのではなく、桜のマフラーが気になって、ずっと覗いていた。
- ハルカは首しめマフラーに見覚えがあった。一年前の冬、憧れの先輩のためにマフラーを編んでいた。それをプレゼントして告白するつもりだったが、渡そうとしたその日に、先輩が他の女子からマフラーを受け取る所を見てしまい、渡せなかった。持っているのが辛くて、マフラーを学校のゴミ捨て場に捨てた。
- ハルカの手からもう一度誰かにプレゼントすれば事件は解決するらしい。りんねがもらうことになるが、マフラーは逃げる。ハルカはああいう感じの人(柔道部員)がタイプだった。
- 桜はマフラーを編みあげる。イニシャルBは貧乏のB→りんねのRのつもり。
- リンクで待ってる
- 桜たちはスケートリンクに遊びに来る。そこにはユキナという少女スケーターの霊がいて、シズカという子とリンクで待ち合わせしたらしい。
- りんはは幽霊から手紙が送られてくるという荒河原シズカから相談を受けていた。シズカは親に習いに行かされた子供スケート教室でユキナと会った。最初は親切にしてもらったが、突然無視されるようになり、ある日手紙が届いた。ユキナはリンクで待っていたが、シズカはインフルエンザにかかって行けなかった。その何日か後にユキナは事故で亡くなった。
- 三人はスケートリンクに行く。りんねはスケートのような高級レジャーとはとんと縁がない。ユキナは成長したシズカのことを分からないので、りんねは依代風船子供型を使う。
- ユキナはシズカに無理矢理キスされたらしい。シズカはスケート教室でユキナにしがみつき、一緒に転んだことがあった。その日を境にユキナはシズカを無視するようになった。
- ユキナは引っ越すことになっており、もう会えないかもしれないから、最後に仲直りしたくてシズカに手紙を出した。子供シズカと一緒に滑って成仏する。
- リンクの修理代が発生する。りんねはいきなり滑れるようになった。
- マフラー、あげます
- バッテリー : 第7話 「対決の時」
- 豪は全力の球を捕れないと巧に同情されたことがショックだった。巧にとって最高のキャッチャーと心底分からせ、土下座させると言い放つ。
- 門脇は新田東を訪れる。学校の通じて試合をやることはできなかったので、好きな者が集まって野球をするということにして試合を取りつけた。
- 日曜日に試合が行われる。巧と豪は門脇を三振させたものの、豪が巧の球を捕れたのは三球目だけ。
- orange : LETTER08
- 翔は菜穂とつき合うとは言っていないから彼女じゃない。でも菜穂のことをちゃんと考えているし、ちゃんと好きだから。
- 手紙には翔を体育祭のリレーのメンバーから外してあげてほしいと書かれていたが、翔はリレーをやりたそうにしていた。
- 菜穂は手紙にとらわれず、翔を含めた六人でリレーを走ることにする。違う道でも自分たちで明るい未来へつなげばいい。結果が翔を救うことにつながればそれでいい。
- 菜穂は翔の様子が変なことが気になる。相談すると、翔は菜穂と手をつなぎたかったらしい。
- 茅野貴子、村坂あずさ、萩田朔の三人も未来の手紙を受け取っていた。