オンライン依存性症候群

洋楽(以前は全般、次いでSmooth Jazz、最近はCafé Del Mar)とアニメが好きな人が、ネットレーベルの運営と音楽活動をしながらネットレーベルを旅していました。今はネットレーベルの運営を継続しつつアニメを観て、ここにその記録を書き記しています。

Monotonikの活動停止、そしてそれに係る雑感

The Simon Carless Experience » My net.label Monotonik on hiatus - RIP (?) 1996-2009
ネットレーベルの老舗中の老舗中の老舗、MonotonikのオーガナイザーであるSimon Carlessのサイトに、Monotonikを終了する旨の記事が現れました。1996年に発足して以来、13年にわたって、アンビエントIDM、8bit bleepなど、350を越える数のリリースを擁する大御所は、6タイトル(mtk214からmtk219)の同時リリースを以って、活動を停止します。
今年の拙作のbump111「Internet Dependence Syndrome」は、当初、Monotonikにデモとして送りました。そのときの返事に、「backlogを構築していて、その間はリリースを停止している」という旨がありました。思えばあれが、この兆しであったのでしょう。
Monotonikで最初に聞いたのは、カタログナンバーで言うとmtk128で、Tweeterの「Planet Boelex」という曲です(Planet Boelexは、今でこそこの名義ですが、MonotonikのこのリリースまではTweeter名義でした)。そこから、後に「ネットレーベル巡礼の旅」と称して行うのと同じような、「カタログの最初から、レーベル訪問時の最新まで聞き終える」方式で聞くことを試みました。この時は、分量の問題と、私自身の好みの問題もあって、頓挫したと記憶しています。
その後、Bump Footを立ち上げてリリースをしていたら、Simonからメールが来ました。「うちからリリースしてみない?」てなメールです。bump003「after the twilight」を聞いて気に入っていただけたのでした。それを機に、作品を仕上げる前後、それまでのMonotonikの曲はすべて聞きました。
Bump Footには、RenzuやKuske(Kplecraft)の作品がありますが、この二組は、Bump Footに来る前、Monotonikからリリースしています。後者の方が、Monotonikに於ける拙作のリリースには、時期的に近いです。Kuske氏も、私がMonotonikからリリースしていたのを知っておられました。「Yamabiko DS-10」(bumjp117)のリリースは、Monotonikがきっかけで実現した、とも言えます。
"Metal + Bleep"な「Jets 'N Guns OST / Machinae Supremacy」(mtk144)を聞いた時。あの頃は一時期落ち込んでいましたが、これを聞いて立ち直りました。そうかと思えば、「Goodbye Brain, Hello Heart EP / Bliss」(mtk137)を耳にして、自分なんかが制作活動やってても意味ないなーとか、虚無感の中に漂ったりなどしました(多分、mtk144を聞くまで、mtk137の影響を引きずっていたと思う)。そして「Second Thoughts EP / Planet Boelex」(mtk147)を聞いたときは、正直、ぐうの音も出なくなりました。あれには本当に圧倒されたというか。ネットレーベル向けの活動を始めた頃だった自分にとって、凄まじい衝撃でした。
Monotonikは、リスナーとして、そして楽曲制作者として、「お世話になった」レーベルの一つです。お疲れ様でした。そして、ありがとう。