- へうげもの : 第二十八話 「古田織部とファイヤーズ」
- 宗二は北条家当主の氏直に謁する。氏直は宗二の歯に衣着せぬ言動を気に入り、家臣たちにわび数寄を指南するよう乞う。
- 氏直と家臣たちの実直な態度は、宗二に居心地の良さを感じさせ、武人との間に一座建立することはできないと思っていた自分は偏見に満ちていたことを悟らせる。
- 家康は、教養や都の作法を伜の長丸に伝授することを織部と忠興に依頼する。織部は進物として自作の茶杓を贈ったが、長丸は数寄に興味を示さない。
- 利休の寄進により、大徳寺山門が完成する。方広寺の数奇屋は、さいころの様な形をした二畳敷きの庵で、市中の山居たる趣に新味を加えたものであった。
- 織部も負けてはいられず、陶房へ駆けつける。集まった陶工たちを前に、絵付けの染付志野茶碗を売り、美濃物で数奇の天下を取ることを宣言する。しかし、亡き信長に縁深い「瀬戸」を名に据えた方が通りがいいと言われる。
- 織部は「瀬戸物」が世に生まれるまでは死ねない。虻にも殺気を覚えるほど。
- 前田・上杉・真田の北国軍、毛利・長宗我部の水軍、徳川の先鋒軍、そして豊臣本軍をもって、秀吉は北条の討伐に向かう。
