- 境界のRINNE : 037 「幽霊ゴムボート/トンネルに何かいる/涅槃家へようこそ!」
- 夏休み、桜はミホやリカと一緒に泊まりがけで海へ遊びに来る。りんねと鳳もいた。
- 幽霊ゴムボート
- りんねはゴムボートの幽霊が毎年現れるという相談を受ける。沖に行くと、海坊主のようなものとそれに追われる女性の幽霊がいた。その女性ことゴムボートの幽霊はバブル臭がする。バブルとは日本において1980年代後半から巻き起こった好景気と、それに伴うイケイケムードな社会現象の事を指すのだ。
- ゴムボートの幽霊は地元のライフセーバーと付き合いたくて、ゴムボートで沖に出て遭難したふりをしようとした。しかしうっかりオールを流してしまい、本当に遭難してしまった。ライフセーバーが救助に向かって来るのが見えたが、たまたま近くを通りかかった漁船のおっさんがもやって来た。ゴムボートの幽霊はおっさんを振り切ろうと泳ぎ、逃げているうちに力尽きた。
- ゴムボートの幽霊はライフセーバーの彼の姿をよく憶えていなかった。その日会ったばかりだったし。そこにやってきた翼を気に入った。日焼けしていればいいらしい。ゴムボートの幽霊はまだ成仏していないが、害はなくなったのでしばらくは放置で。
- トンネルに何かいる
- 桜たちは海の家の店員から、見えない何かに襲われて呪いの刻印を刻まれるトンネルの話を聞く。見に行くと翼もいた。トンネルを通った翼は一段と真っ黒になる。見えない何かの正体はタコだった。
- 海の家の店員によると、何年か前、タコ壺漁にひっかかったタコが運ばれる途中、トンネルを通過したあたりで忽然と姿を消した。それからトンネルの怪異が始まった。
- りんねがタコの霊と戦っている最中、トンネルからカッサカサに干からびたタコの体が出てくる。乾燥しきった亡骸を海に帰してやったら生き返った。
- 涅槃家へようこそ!
- 日の暮れかかる黄昏時になると、幽霊の集まる浜辺があるらしい。それはここだった。ゴムボートの幽霊といい、タコといい、この浜は霊が多い。何か霊を引きつける原因がある。
- りんねと鳳は海の家「涅槃家」を開いていた。海水浴シーズンになると、海に居残っている霊たちが生前のノリで遊んでいる所が多々ある。それで毎年、若手の死神が監視員になり、霊たちを集めて成仏させる。ゴムボートの幽霊も涅槃家で楽しんでおられる。
- 桜や翼も加わり、グループ交際という設定で遊ぶ。夜になったら、お楽しみの花火タイム。一日海で楽しく過ごしてもらい、シメの花火でほとんどの霊は成仏する。空手部員の幽霊は桜と付き合おうとするが、桜には気になっている人がいた。でもゴムボートの幽霊と付き合えることになり、一緒に成仏する。