オンライン依存性症候群

洋楽(以前は全般、次いでSmooth Jazz、最近はCafé Del Mar)とアニメが好きな人が、ネットレーベルの運営と音楽活動をしながらネットレーベルを旅していました。今はネットレーベルの運営を継続しつつアニメを観て、ここにその記録を書き記しています。

日曜日の視了 午後の部

  • 人類は衰退しました : episode.12 「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」 (最終回)
    • 入学から一年、ずっと一人で過ごしてきた「わたし」は、年下の巻き毛に誘われて「のばら会」に所属するようになり、生活は一変した。
    • ランチは巻き毛とともにとる。不本意ですがルームメイトですから。その後、巻き毛へのいじめはほぼなくなった。そうなるように「わたし」は多少のことはしたが、そのことを本人には告げていない。
    • 銀髪ちゃんことYも、「わたし」が入る前にのばら会に入会していたことがある。お菓子ちゃんと呼ばれる「わたし」。
    • Yがのばら会に入っていたのは、のばら会の妖精のお茶会伝説の究明に興味があったから。大抵の推理は出尽くしているので、真面目にはやらない。推理の検証という名目で多弁を労するのがYには合わなかったらしい。
    • 1年後、勤勉が奏効して「わたし」は4級生になる。Yと久しぶりに再会。二人の仲は相変わらず。
    • 「わたし」は図書館の紛失リストを調べる。Yのもとへ行き、Yが落としていった「天空のトウマの心臓」なる本を示す。それも紛失リストに載っていた。参考のために読んだけれど、あんな内容だったなんて。趣味じゃないので返す。
    • Yの隠し部屋には、図書館からコツコツと持ち出した本が並んでいた。隠し部屋を知ったのは、のばら会にある古い資料を調べていたら、現在の建物の間取りと矛盾することがあると分かったから。掃除ロボが間取りを間違えていることから、当たりをつけて調べた。
    • 「わたし」の入学当時の謎は解けなかった訳じゃない。月曜に生まれ、火曜に洗礼を受け、水曜に結婚し、木曜に発病、金曜に悪化して、土曜に死んじまって、日曜に埋められたソロモン・グランディ。「病気が悪くなった日」は金曜日。金曜日付けで図書館に返却されているソロモンの指輪を手にすること。
    • 本に挟まっているのは部屋の鍵ではなくて次のリドルの招待状かもしれなくて、バカバカしくなって途中でやめた。所詮は相手のルール上の謎解き。仲良くしたい相手に嫌がらせする子どもは単に嫌われるだけ。
    • Yは少年同士の行き過ぎた友情の話がお好き。ここの図書館はその手の本が充実していた。Yが全部盗みつくす前は。そうしてこの同性愛専門図書館。集めに集めた珠玉のコレクション。壮観で夢がある。現実にはなかなか無い夢が。
    • Yはプライドばかり高い、お一人様をこじらせた見栄っ張りの意地っ張り。見せ掛けだけの威厳を必死で保つため、趣味をひた隠しにするために隠し部屋まで占拠した。これもそれもあれも、少年たちの行き過ぎた友情もの。これは大変びっくり仰天。
    • のばら会に属したのは、最初は普通に誘われて、せめてサークルには溶け込もうとして、そして知ってしまったから。
    • Yは「わたし」と取り引きしようとする。有益な情報。「わたし」を助ける情報。本棚の裏には通路があった。口封じのためではない。
    • 花先輩の部屋には、日常の些細な怨み辛みを余さず記録した日記があった。普段は愛想がいいが、内面は。近ければ近いほど、怨まれる確率は高い。
    • 魔女先輩の部屋には、女の子の髪の毛を集めたコレクション本があった。これが押し花だったらどんなによかったか。全部焼いたら、多分よくないことが起きる。
    • A先輩とB先輩は、誰も見ていないところではだらしなく、酒を回し飲みしながら粗野な言葉使いで低俗な会話をしている。
    • 次で最後。「わたし」と巻き毛の部屋。巻き毛は「わたし」を模した人形とままごとをしていた。イラッときてお茶をかけたり、急にナイフでめった刺しにしたり。部屋には戻った方がいい。外泊とかしたら何かされる。
    • 子どもは健全で純粋な存在だなんてことはない。こういう環境では、特におかしなことが野放しにされたりする。本当に信頼できる同族なんてめったにいない。
    • それでYは「わたし」をテストした。「わたし」は人間性は信用できないが、裏表はない。嘘がうまくなくて分かりやすい腹黒ならそれで十分。「わたし」はYと同じくらいには俗物。心に闇系の女なんて近寄りたくもない。「だから……私ら、組まないか?」
    • 「わたし」とYは密かに活動を開始した。目的は本当の妖精のお茶会探し。自ずとのばら会とは疎遠になっていった。
    • 翌々年、二人は揃って5級生に進級。自分にだけ伝家の宝刀がある悪友。この剣は大事に大事に抜いていきたい。
    • 二人はのばら会と手打ち式を催す。先輩がたとYの和解。お互い後味が悪いまま疎遠になっていたので、今後のことも考えて清算しようという「わたし」の発案で。
    • それからは、何一つ淋しい思いのない、楽しくも華やかな学生生活。でも今の時代、別れたらもう会えないことを誰もが知っていた。
    • 「わたし」が6級生になる頃、学舎はすっかり人が減っていた。妖精のお茶会はまだ見つかっていないが、伝説の正体さえ解明できれば、見つからなくてもいい。最後の最後が来る前に、こんがらがった伝説を解いて、すべてまっさらにして卒業して行きたい。
    • 「わたし」たちはロボットを見つける。「わたし」は大切なことを忘れていた。妖精は確かにいた。
    • 翌日、学舎の廃校が決定された。のばら会もこれでおしまい。RYOBO230rともお別れ。
    • そして現在。Yが「わたし」を訪ねて来る。Yは卒業式の後も学舎に残っていた。卒業して就職したと思ったら学舎で仕事。卒業アルバムを「わたし」に渡す。この後は祖父に挨拶する。
    • YはRYOBO230rを「わたし」のもとに置いていく。なおすだけならできますが。もとどおりにはならぬです。そうるてきな。にんげんさんいうところのたましいございませんゆえ。
    • おつとめしゅうりょう。RYOBO230rから出てきたのは、あの時ともだちになった妖精さん
    • その夜、「わたし」は夢を見た。「わたし」と妖精さん。あとは判然とせず、覚醒という現実に落ちる頃には、すべてのひらめきを夢特有の曖昧さの中に置き忘れてしまう。そんなところです。
    • 人類は本日も絶賛衰退中。
  • TARI TARI : 第12話 「重ねたり 響いたり」
    • 各自できることを頑張って、合唱部らしいパフォーマンスで、歌にせいいっぱいを詰めて、明日に持っていく。
    • 大智は今日こそ紗羽の写真を撮る。上からと、後から。
    • 文化祭のごみとともに、ウィーンが作った小道具も処分されてしまう。クラブ会議に出席している来夏を除いた四人は、集積所へ向かうトラックを追う。
    • 白祭中止の中止を提案する来夏。上の人から言われたからって、間違っていることにそのままただ従うような残念な大人にはなりたくない。
    • 和奏は墓参りに行くと、高倉教頭もいた。完成した曲を聞いてもらい、まひるの墓前で曲の完成を報告する。
    • 針に糸を通せると言っておきながらなかなかできない大智。五人の情熱は、少しずつ他の生徒にも伝わっていく。
    • 校長は来夏の受け売りみたいことを理事長に言うし。
    • 合唱部時々バドミントン部の白祭はいよいよ明日。止まない雨はない。
  • 氷菓 : 第二十二話 「遠まわりする雛」 (最終回)
    • 4月1日月曜日。奉太郎にえるから電話。明後日(3日)の傘持ちを依頼する。千反田家近くの神社で旧暦合わせの雛祭が行われるのだが、傘をさす役が怪我をして、代役もいない。
    • 奉太郎は引き受けることにする。雛と一緒に歩く。雛が歩く。えるは水梨神社の生きびな祭で雛の役をここ数年仰せつかっている。
    • いつもの坂道→小川沿いに上流へ→桜(一本狂い咲き)→長久橋わたる→あとは道なり→水梨神社。長久橋は工事中らしいが、工事が始まるのはこれからなので、今は通れる。
    • 奉太郎は参集殿に到着し、傘持ちの代役の件を花井に伝える。千反田の名を出したら中に通してもらえた。
    • 一人ストーブに当たる奉太郎。どうも落ち着かん。吉田竹蔵と挨拶を交わす。「しっかりしていなさる」と言われた。
    • 奉太郎は長久橋の工事が始まっていることを伝える。生きびなの行列は長久橋を渡ることになっている。
    • 確認の結果、工事は始まっていた。原因より対応。行列がどう回るかを考える。
    • 奉太郎はえるに呼び出される。長久橋で工事が始まり、遠路橋を通るルートが提案されたのだが、それを聞いたみんなはなぜか気まずそうな顔でためらっている。
    • えるは奉太郎に伝言を頼む。先方の宮司はえるから話をして、氏子総代にはえるの父から電話をする。
    • 傘持ちの衣装を着付けてもらう奉太郎。小成は滅多に見られない行列を見に帰省して来た。役になったら見物できない。似合わないのは奉太郎も同感。
    • 第六十二回神山生きびな祭が始まる。男雛役は冬実か。
    • 奉太郎『しまった。よくない。これはよくない。多分、なんとしても俺は、ここに来るべきではなかった。俺の省エネ主義が、致命的に脅かされている』。
    • 行列は遠路橋を渡って狂い咲きの桜の下を通る。
    • 奉太郎『千反田が見えない。千反田が……見えない。気になる、気になる。もし今紅をさし、目を伏せている千反田を正面から見られたら、それはどんなにか……』。
    • 里志と摩耶花いた。内裏雛役二人が本殿に入り、奉太郎はそこで御役御免となる。二人にも似合わないと言われる。摩耶花は奉太郎に、バレンタインの件でお礼を言う。
    • 参集殿に戻った奉太郎は冬実と会う。今日の冬実はただの男雛。こんな気楽な身から虚言は出ない。
    • 奉太郎に駆け寄るえる。ずっと我慢していた。長久橋のこと、中川工務店のことを。いろいろ考え、でも役目があるからぐっと堪えて、だけど聞きたくて聞きたくて、つまり、「わたし、気になります!」
    • 奉太郎には一人心当たりがある。二人で手のひらに書いて、一斉に見せ合う。「小成の息子さん」は「茶髪」。二人とも同じ。
    • 今日は工事していいと言う電話があったのは間違いない。その電話を誰がかけたか。みんな混乱していたが、長久橋が通れないことを前提に行動しているやつが一人いた。
    • 小成は滅多に見られない行列を見るためににわざわざ帰省してきたと言っていた。しかし祭りは毎年やっているから、地元の人が滅多に見られないというほどではない。
    • 今年は滅多に見られないことが起きた。狂い咲きの桜。生きびなが桜の下を通るという光景は今日のルートだけでしか見られない。これぞ、滅多に見られない行列。
    • えるが小成だと思ったのは、いろんな人のメンツをつぶして平気でいられる人が一人しか思いつかなかったから。小成は写真家になるのが夢で、専門学校に通っている。
    • 昔この辺りは南北に分かれていて、土地争いや水争いもあった。神事の際に相手の村に無断で入るのは今でも揉め事の種になっている。南北間のチャンネルがある人はあまりいない。そこで千反田家の出番。
    • 神山市の北、小さな町の北と南の調整をした。取るに足らないことだとは思わないが、大きなことだとも思わない。大学に進学しても、えるはここに戻ってくる。えるの終着点はここ。
    • えるは千反田の娘として相応の役割を果たしたいと思っている。そのための方法をずっと考えていた。商品価値の高い作物を作ることでみんなで豊かになる方法、経営的戦略眼で生産を効率化し、みんなで貧しくならない方法。えるは前者を選ぶことにした。
    • ここは水と土しかなく、人もだんだん老い疲れてきている。最高に美しいとは思わないし、可能性に満ちているとも思っていない。それでもえるはここを奉太郎に紹介したかった。
    • 奉太郎「ところで……」。『お前が諦めた経営的戦略眼についてだが、俺が修めるというのはどうだろう?』
    • 奉太郎「寒くなってきたな」→える「いいえ、もう春です」。