ファイル交換ソフトWinnyについて新しい措置を予定していたのは、NTT系の大手インターネットプロバイダー「ぷららネットワークス」です。この会社は、相次ぐ情報流出の被害を防止するためとして、今月から加入者が発信している情報を調べWinnyの信号を見つけた場合、強制的に通信を遮断することにしていました。ところが、これについて総務省は、「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」と判断しました。これを受けて「ぷららネットワークス」側は通信を遮断する措置を中止することになりました。総務省では、「Winnyの対策は重要だが、今回の措置は法律に触れる行き過ぎた行為で認めるわけにはいかない」と話しています。