- 人類は衰退しました : episode.09 「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」
- まさかの島スタート。
- 数日前。ちょくそ→直訴。「わたし」は亡命希望の妖精さんたちを連れて単身赴任する。
- 湖に着くと、桟橋ごと流され、早くも冒険の予感。ボートに乗って島へ。
- 漂流1日目。「わたし」は妖精さん国家の女王に就任する。
- 漂流2日目。妖精さんたちは木で家具を作る。筏でも作れば、今夜にはカウチポテト。しかし妖精さんたちは、この島をお気に入りに登録。「わたし」の玉虫色の発言は建国快諾と妖精さんたちに受け取られる。はつめいするものチェックリスト。全部却下。
- 漂流3日目。枯葉のベッドの前にはドアができていた。散歩で浄水施設と水道を見回る。散歩から戻ると小屋が完成していた。パイナップル発電で電気も通る。
- 漂流4日目。島は植物文明の段階へ。ココナッツミルクではなくてミルクココナッツ。ヒーコーに角砂糖大根。朝食の後は謁見。午後はお菓子作り。島の人口8000人分のビスケットを振る舞う。
- 漂流5日目。今日も妖精さんたちにビスケットを振る舞う。
- 漂流6日目。妖精さんによって生み出された植物はお菓子を作れることが判明するることができる。
- 漂流7日目。国家規模の飴栽培により、「わたし」のお菓子作りは義務から趣味に戻る。余った時間でお祭り騒ぎ。
- 漂流8日目。植物が育たなくなる。野放図なモニュメント熱によって、森林資源が完全に破壊されていた。浄水施設は壊れ、電力も低下。お菓子も以前のように振る舞えなくなり、島民は仕事と娯楽を失った。
- 漂流9日目。雨がやんだら島を脱出するという決断。しかし雨はいつまでも降り続ける。
- 漂流14日目。雨雲は妖精さんの鬱だった。
- 証拠隠滅。「わたし」は懐かしいものがたくさんある日常へと戻ってくる。
- TARI TARI : 第9話 「白くなったり 赤くなったり」
- 合唱部(時々バドミントン部)は白祭で音楽劇を行う。台本は来夏、歌は和奏、振り付けは紗羽、大智とウィーンは大道具とか小道具、衣装はみんなで何とか。
- 本格的だけど、本格的過ぎるというか。学校から支給される援助費だけでは足りない。当てを今からみんなで考える。
- 西之端商店街イベント企画会議「行く夏を盛り上げよう!」そこで志保は「ご当地ヒーロー」の企画を提案する。衣装は心当たりがあるので、後は誰がヒーローをやるか。
- 五人の前にはおいっしいケーキ。「上手い話とジェットコースターには乗るな」。アルバイトという形でヒーローを頼まれる。
- スーツとマスクを見て、ヒーロースイッチ入ったウィーン。戦いの時はもうすぐなんだ。
- 翌日、ウィーンはヒーロー設定を披露する。「西之端ヒーロー ショウテンジャー」。
- たとえ町内の小さなショーでも、子どもたちのヒーローになるということは、重大な使命を託されたということ。
- ウィーンはウィーンにいる友達のヤン宛ての手紙を書いたが、そこにヤンはもう住んでおらず、エアメールはすべて戻ってきた。ヤンにはまた会える気がするから、ヤンが頑張っていることを信じて、西之端ヒーローを頑張る。
- 高倉教頭にアルバイトの許可を申請しに行くと、あっさり通る。
- 氷菓 : 第十九話 「心あたりのある者は」
- えるは奉太郎を関谷の墓参りに誘う。よかったらご一緒に。
- 理屈とシップはどこにでもくっつく→理屈と膏薬はどこにでもくっつく。とにかく、奉太郎はどんなことにでも理屈をくっつけられると証明し、奉太郎が頼りにならないとえるに分からせてやろうとする。
- 状況を探していると、校内放送が流れる。「10月31日 駅前の功文堂で買い物をした心あたりのある者は至急、職員室柴崎のところまで来なさい」。この放送がどういう意味で行われたのか、推論を立てる。
- 功文堂→駅前にある小さな文房具店。老夫婦で経営している。近くに北小学校があり、小学生が使う物を揃えていたと思われる。柴崎→教頭。
- 柴崎は生徒を呼び出そうとしている。呼び出される生徒を「生徒X」とする。奉太郎とえる近い。
- 生徒Xは複数か単数か、今の時点では解らない。柴崎は生徒Xに対して教育的指導を施そうとしているかもしれない。生徒が職員室に呼び出されるのにろくなことがなかったという帰納的推理によって。褒めるようなことなら、良し悪しの解らない言い方をせずに、はっきり言えばいい。
- 呼び出しは急を要する。「至急」とあるからではなくて、この放送はスタンダードなやり方から外れているから。こういうお知らせは二回繰り返す。この放送では一回しか言わなかった。
- 柴崎は慌てている。それも並大抵の慌て方じゃない。放送は放課後に行われた。翌朝に呼び出しをかけた方が効率的。放課後に放送をかけたのは、呼び出す理由が放課後になってできたから。翌朝を待てないほど急を要する理由だった。
- 「SHL」は「SHR」の間違いか。
- なんだかきなくさい感じがする。える「ところで、きなくさいの『きな』って何でしょうね」→奉太郎「知らん」。
- 柴崎が生徒Xに対してしようとしている話は、公にはできない。生徒を叱るのは生徒指導部の役割だが、生徒Xは職員室に呼び出された。事態が重大であることを示し、管理職レベルで情報が伏せられていることを示している、と言えなくもない。
- 奉太郎のここまでの推論を整理すると、生徒Xは犯罪に関わっている。これはえるとのゲームで、事実である必要はない。奉太郎は自分の推論がそう簡単に事実と一致しないと証明するはずだった。
- これまでの推論が当たっているとすれば、神山高校には警察ないしそれに準じる機関の人間が来ている可能性が高い。事件発生は10月31日、校内放送は今日。放送直前に捜査当局から依頼があったからと考えられる。
- 必要とあらば捜査当局は生徒Xの身柄を確保する。そのためには直接学校まで来ていたほうがいい。生徒Xは犯人側の人間として呼び出された。犯人でなければ柴崎は慌てず余裕を持って放送できた。
- 生徒Xはどんな犯罪を犯したのか→万引きもしくは証言。証言の方はない。捜査当局が生徒Xの外見や特徴を知っていれば、柴崎にもそれは伝わっているはずだから、遠回しな言い方はしない。
- 事件は功文堂で発生し、生徒Xの表向きの行動は買い物だったと考える。捜査当局は生徒Xがどんな人間かを知らないが、放送をかければやってくると考えている。あの放送を聞いて素直に出頭するとすれば、どんな状況か。
- 「特微」は「特徴」の間違いか。
- 生徒Xは罪を犯したことを悔いており、功文堂に対して書面で謝罪した。今日は11月1日。10月31日は昨日。なぜ柴崎は「昨日」と言わなかったのか→目の前に原稿やメモがあって、それを読み上げた。
- なぜ捜査当局は生徒Xが犯罪に関わっていると知りながら外見を知らないのか、呼び出せば生徒Xが出てくると考えたのか、罪を悔いていると考えたのか→功文堂に謝罪文を書いたから。
- 功文堂は謝罪文を警察に持って行き、警察或いは捜査当局は謝罪文を頼りに神山高校に来て、柴崎は謝罪文に目を通しながら校内放送をかけた。
- 生徒Xは功文堂に謝る気はあっても、できれば警察のご厄介になりたくないと考えているとすれば、神山高校の生徒だとは謝罪文に書いていない。
- 神山高校と特定できたのは、生徒Xが制服を着ていれば分かる。生徒Xが何か目立つ行動をしていれば、記憶に残ってもおかしくない。
- 生徒Xは目立つ行動をした。それ自体は犯罪ではない。生徒Xは罪を犯した。それは謝罪文がなければ即座には見つからなかった。生徒Xは罪を悔いた。それは捜査当局がすぐに絡んでくるほどのものだった。少なくとも万引き程度ではない。
- 目立つ買い物、法を犯す買い物。生徒Xは偽造一万円札を使って買い物をした。
- 納得できないえる。あまりにありえません、現実的ではありません、論理的ではありません、破綻しています、カタストロフです!
- 生徒Xは偽造一万円札を手に入れることができない。手に入ったとしても、交換の機会はある。ATMや銀行を騙せるほどの偽札はそう簡単には出回らず、そこまでよくできているなら生徒Xが気付くのがおかしい。一万円札は釣銭にはならない。人づてでもらっても偽札に気付く。
- 生徒Xは最初から罪悪感を感じつつ偽札を使用した。偽札の入手先が分からなければ、奉太郎の推論の実現は不可能。
- 自分の金であれば、一万円は間違いなく惜しい。生徒Xが罪悪感を感じながらも偽札を使用してしまったのは、それが自分の金だったから。生徒Xは偽札を誰かから正当な金としてもらった。給料や小遣いでもないとすれば、貸した金を返してもらった時に。偽札はババ抜きのジョーカー。誰だって手にはしたくない。
- Xが金を貸した相手(Y)はXより立場が上の人間だから、Yが偽札で返してきても反論できなかった。生徒Xは単数。
- Yも偽札を手に入れていた。Y以降の人間をひとまとめにして考えれば、Yは良心的でない店の店長か、偽造元そのもの。警察が関係してきているのは、Xから出所を探れると予想しているから。
- 推論ゲームは終了。奉太郎は何を証明するのか、忘れてしまっていた。瓢箪から駒?