- 猫神やおよろず : 第九話 「レイニーレイニー」
- 秋の長雨の日。繭は物憂げに、物思いにふける。
- 高天原を追放された繭は、人気のない小さな神社で猫の霊と出会った。猫は繭に、人間の娘(柚子)を自分の代わりに助けてもらうよう頼んだ。
- 猫は八百万堂の庭に倒れているところを柚子に拾ってもらい、小鉄と名づけられた。両親を亡くして一人になった柚子に願いがあるなら、それを叶えてほしいと言い、猫は神社を去った。
- 柚子は神社にお参りに来て、繭は柚子の願いを訊いた。しかし柚子には願いはなかった。
- 探し物もお願いできることから、柚子は小鉄を探してもらうよう頼んだ。柚子がお参りしていたのも、そのためだった。
- 柚子は、死期を悟った小鉄はそっと姿を消したと分かっていた。でも、お別れを言えなかったのが悲しかった。
- 小鉄は柚子の前に現れた。「ただいま」と「おかえりなさい」を交わし、小鉄は成仏した。
- 猫も猫神も、一人ぼっちは寂しい。
- いつものみんなが集まり、八百万堂は急ににぎやかになる。
- 日常 : 日常の第二十三話
- 一番のりソリッド : 祐子登校。誰もいない。くわがた。高崎先生に見られた。カーテンに隠れていたなのはセーフ。
- みおはよしのの作ったジャムを味見する。まずいまずいまずいまずいまずい。まずすぎて意味が分からない。ロシアンティーは熱い。そしてまずい。ジャムで舌を冷やす。まずいまずいまずいまずいまずい。まずいまずいまずいまずいまずい。水へ向かって走る。しかし断水中。牛乳を飲む。それは余ったジャムが入れられていた。比類なきまずさを前に、みおは微妙な走馬燈を見る。まずいと分かっているものを作ったのは、なんかちょっとおもしろそうだったから。それはくさやジャムだった。これが最初で最後の、みおのくさや記念日。
- アクシデント : はかせは寝ている阪本さんを枕にする。
- 泉は「社長室」こと誠の部屋に入り、片付けを始める。布団の下から、「DVDビニール」なる本を見つけて、ドキドキしだす。戻ってきた誠は泉を部屋から追い出す。泉は本を持ったままだった。中を見て、顔を真っ赤にしつつ、誠を叱ろうと再び部屋へ。また追い出される。三度誠の部屋へ。泉「こういうのって、お姉ちゃん、まだ早いと思うんだけど」。誠は必死に言い訳をする。本が捨てられそうになり、部長のものであることにして、泉を部屋から追い出す。泉は誠が怒っていると思い、またまたまた部屋へ入り、またまたまた追い出される。
- 店屋物とるのを忘れていて、五度誠の部屋へ。結局一度もノックしなかった。
- 死ぬまでに一度はテレビに出たいです→そういうのではなくて→桜井先生みたいな先生になりたいです→泉は感涙して、祐子は慌てる。
- Helvetica Standard : 次のランナーに襷を渡せないまま走り続け、時定大学はリタイア。
- みゆと祐子は、こないだ犬に咬まれたので改めてまた行くことをなのに約束する。
- 囲碁サッカー部の顧問になるという、誠との約束を忘れていた高崎先生。泉とのことをばらされそうになり、しぶしぶ部室に向かう。誠は部室のドアを開け、健三郎とユリアを見て慌て、その間に高崎先生逃げる。健三郎とユリアは新入部員の勧誘に行こうとしていた。
- 剛に告白しに行くウェボシーと、同行するフェッちゃん。
- 高崎先生と誠は校舎屋上へ。高崎先生は何かとあって、ナニがナニで、まあなんというかナニで。誠は泉の高校時代の写真を見せ、高崎先生はその交換条件を飲む。上出来なんじゃ、ないでしょうか。教師である前に一匹の牙狼。背に腹は替えられない。やるからにはてっぺん取りに行く。
- 剛は大福お面外し以来、髪が抜け切っていた。魅力ねぇー。
- ラブ的 : 娘の代わりに合格発表を見に行く父親。娘の番号はなかったらしい。両手で△を作る。
- 消しゴムで消すとノートは破れ、ポットからお湯は出なくて、ガムを踏んでしまい、ベンチに座るとペンキ塗りたてで、自転車のサドルはブロッコリーになっていて、凧でもカイトでもないし、転寝する人に寄りかかられ、列車は一時停車。誰か助けて下さい。
- 麻衣が東雲研究所に遊びに来る。先回の犬の件で、はかせは麻衣を警戒する。大威徳明王→いらない。36LDK→おもしろくない。はかせがサメの絵を描いているのを見て、麻衣もサメを描いて、はかせに見せる。なのがお茶を淹れて来ると、麻衣は帰っていた。はかせのサメの絵をもらっていた。
- 大したもんです。
- 花咲くいろは : 第二十三話 「夢のおとしまえ」
- スイの決心を伝えられた緒花たちは、仕事をこなしながらも、これからの自分たちの行く末に思いを巡らせていた。
- 崇子は縁が騙し取られたお金を取り戻すため東京に行くことを決め、それを聞いたスイは、緒花も一緒に東京へ連れて行ってほしいと頼む。
- 電六は縁に、崇子は今度の東京行きが若女将として最初になすべき仕事だと思っている、と言う。
- 崇子「お義姉さんって呼んで」→緒花「ホビロン」。
- 皐月は孝一を食事に連れ出す。孝一は緒花をふっていないと言う。
- 緒花と崇子は、民子の作ってくれたお弁当を二人で食べる。
- お義姉さんは昼からビール。いい飲みっぷりだ。緒花は紅茶をコーラで割って飲む。
- 緒花と崇子はどちらも一人っ子。義理の叔母と姪の距離感。
- 崇子の言うとおり、緒花は何かやりたくて喜翆荘に行った訳ではないし、そんなに人生に苦悩している訳ではない。そして東京には孝一がいる。でも孝一はボーイフレンドではなく、ただの緒花の勝手な片想いの相手。
- 東京へ着いたものの、どうやって伊佐美と会うのか。崇子は皐月から、伊佐美に関するinformationを得ていた。
- 皐月と待ち合わせすることになっていた伊佐美は、東京タワーの展望台へ。崇子は逃げる伊佐美を追う。エレベーターには来ていないので、電話をかけると、いた。崇子は伊佐美を背負い投げ。新しいおばさん、もといお義姉さんは、結構やる。
- 孝一は緒花が仕事しているところを見たことがないと聞いて、皐月は孝一を連れて彼女の職場へ行き、喜翆荘を舞台にした映画撮影のカメラテストの映像を見せる。
- 番茶からコーヒーへ。孝一は緒花と最後に会った日のコーヒーの味を憶えていたくて、それから飲むのをやめていた。
- 孝一は歩道橋で、緒花と出会う。