- くまみこ : 第六話 「先駆者の村」
- まちは魔女の店(ヴィレッジヴァンガード)の前に立つ。
- 熊出村は立派な過疎地。村役場の職員は熊出神社の本殿に集まり、村人たちから集めたアイディアをナツに採択してもらう「村おこし会議」を行う。
- 若い人は休日にどんな所に出かけているのかという話になり、居合わせた響はヴィレッジヴァンガードを挙げる。まちはヴィレッジヴァンガードを調べに行くことになり、ナツから「ヴィレバンでピタゴラそうちのDVDかってくる」ミッションを課せられる。
- 翌日、まちはヴィレッジヴァンガードのあるショッピングモールへ。エスカレーターに乗ったら良夫にひっつく。おしゃれなお店に入れない。おしゃれじゃない子は来てほしくないと思われるから。
- ヴィレッジヴァンガードは本屋と聞いていたが、思っていたのとは違う。恥ずかしくて入るのを拒んでいたら、目立ってみんなに見られる。まちは良夫に一撃浴びせて逃げる。エスカレーターを逆走する。
- ナツはまちを責める。ヴィレッジヴァンガードに入れず、DVDも買えず、完全なる失敗。何たる醜態。迷子札を持っているところからして恥ずかしい。
- 今回はナツが悪い。まちにはいきなり難しすぎた。ナツはまちに土下座する。
- まちが知恵熱出した。ナツはまちにお粥を作ってもらった時のこと(に加えてクリスマスや運動会や七五三)を思い出し、お粥を作ることにする。ちょっとがんばって豚汁も。
- ナツはまちからDVを受ける。まちの気が済むなら、いくらぶたれてもいい。これは罪滅ぼしだから。
- 元気になったまちと眠そうなナツ。
- ふらいんぐうぃっち : 第4話 「桜の中の占い師」
- 学校から帰った後、真琴は圭や千夏と一緒に、さくらまつりに遊びに行く。
- お祭りでわたあめを食べるロマンはお風呂上がりのアイスがおいしいのと一緒。
- 圭はお化け屋敷に入りたくないが、真琴と千夏に連れ込まれる。
- 真琴は黒ずくめの占い師と出会い、魔女の勉強がてら占ってもらう。占い師は真琴の名を見て態度が急変する。占いの結果なんてどうでもいいらしい。占ってもいなかったらしい。
- 占い師も魔女だった。五年前から弘前に来ているので、真琴の先輩にあたるが、馴れ馴れしくするつもりはない。
- 去年のさくらまつりの時、犬養は茜と楽しく飲んだ……ということではなく、茜の一時の気まぐれにより、犬の姿になってしまった。茜は人が動物になる魔術薬を試作したがうまくいくか分からないので、犬養に食べてもらおうとした。犬養は酒で記憶が飛び、気づいた時には犬になっていた。日が沈めば人間の姿に戻るが、私生活に支障出まくり。犬養は茜の居場所が掴めなくて、茜がまた弘前に来るのを待って路上占いをしていた。
- 真琴は犬養を家に招き、動物を人の姿に変える魔術を使う。いつ茜に連絡できるか分からないし、姉の失態は妹の失態でもあるので責任をとる。これが好い機会で勉強になりそうとか、この魔術を前々からやってみたかったとか、浮ついた気持ちではなく、真剣な気持ちで。
- 薬を使えば一時的に人の姿になれる……はずだったが悪化しちゃった。一粒だけだったので犬養はすぐ元に戻る。犬の姿だけど。
- 茜が来るのを気長に待つしかない、と思っていたら来た。茜によると、犬養が自分で犬の姿になった。飲みすぎた犬養はおつまみがほしくなり、茜が止めるのも聞かずにチョコ(魔術薬)を食べた。犬の姿になって喜んでいたらしい。茜もすぐには治せず、薬の効果が切れるのを待つしかない。
- 夜になると犬養は人の姿に戻る。圭は本来の犬養がたんげタイプだった。
- 三者三葉 : 第5話 「もうこはんはもうないんですね」
- 双葉は葉山の家に遊びに来る。このクソ暑い中にトランプ遊び。しかもババ抜き。
- 三人で涼んでいると、葉子はうとうとして額をぶつける。派手に寝ぼけた。額が腫れた。お嬢にたんこぶいくない。
- バイトとはいえ仕事。仕事に甘えは許されない。体調管理も仕事のうちなので、葉子は休憩する。
- 薗部はどうやって今日を乗り切るか考えていなかった。葉山と双葉は葉子に代わって手伝いをすることになる。
- 葉山は薗部の予備のメイド服を着る。双葉はサイズが合わなかったので、けったいな姿にならなかった。サイズのことでフォローされる葉山。薗部は10代の頃からサイズ変わってない。具体的にいうと義務教育の頃から。
- 双葉はできる子というか、ただの自分の感想というか。葉山は双葉に張り合う気はないが、仕事ができないと思われるのもなんだか。
- 光が来る。双葉が教えたから。光からおひねり。薗部も勘づく。お菓子のプロの勘か、妖怪の勘か。手伝いたいという光にお菓子作りをさせない。
- フルーツたっぷりで、ビタミンCとコラーゲンでお肌にいい新作ジュレの名前がまだ決まっていない。光は「豚由来」を提案する。
- 優が葉子に会いに来る。薗部はおやさしい優がかわいらしい。お尻もかわいい。「蒙古斑はもうないんですね」。
- 優は年上好きらしい。言うことを聞いてくれたお褒美に、光はキャンディーをあげる。
- 光は葉子に差し入れを持ってきていた。タッパー越しにも異臭が。
- 新作ジュレ「豚由来」は人気になり、完売する。葉山は光の差し入れのおかげで早めに復帰できた。妙に元気になった。昨晩は一睡もしていないらしい。
- 芹奈は近藤亜紗子に誘われて、Secret Gardenに行き、葉山たちと会う。亜紗子はすごい空気読めてない。葉山は芹奈に、ペット用のおやつを渡す。
- 開店前から店に寄っていた芹奈はバイトすることになる。どうも愛想がないというか不自然というか。かわいがっている猫と遊んでいる時のことをイメージしてみては→そういう顔は接客には向かない。
- 薗部は知っている。芹奈が嫌そうな顔をしていて、その実嬉しそうに着替えていたことを。
- 葉山たちが来る。できる女の芹奈は乗せられていたことに気づく。新しい制服は葉子に着てもらうはずだったが、胸のところが窮屈になってしまったが芹奈にはちょうどよくて。
- 芹奈がカメラを買いに行くと、薗部いた。薗部は芹奈の写真をプリントアウトしていた。
- あんハピ♪ : 第5話 「5月9日 迷子の登校風景」
- 『初めて出会った時から、眩しくキラキラ輝いていて、まっすぐ見つめてくるその瞳を、自分は見つめ返すことができなかった』。
- 響は蓮が引っ越してきたときを夢に見る。
- 響は一人で登校してみたが、一日たりともろくな目に遭わなかったことはなかった。蓮に一緒に登校してもらおうとするが、蓮が起きないので今日も一人で行く。
- 迷っていた響は瑠璃を見かける。瑠璃は早朝のうちに「あの方」と会おうとしていたところを響に見つかる。
- 響はいつもこの時間に登校している。一人で登校するなら3時間以上は必要だから。
- 蓮は異常に女性にモテてしまう体質。人間はもちろん、雌に分類される生物は全て蓮に魅了される。蓮の魅力は種族を超える。響も蓮に惚れているっぽい。
- 瑠璃は響と一緒に学校に行こうとするが、響は受験の日のことを思い出して拒否する。さっそく学校とは逆の方に向かった。
- 迷っていた響は杏を見かける。杏は今日も猫に嫌われる。
- 牡丹は足の小指ぶつけて舌を火傷して歯磨きで出血した。
- 響は工事現場に戻ってきた。瑠璃のパスケースを拾う。
- 響はかつて通っていた幼稚園の前を通りかかる。蓮と二人で迷子になった時、蓮に連れられて幼稚園に戻ったが、髪が門に引っかかって外せなくなった。クラスのみんなが髪の長い子ばかりで、切ったら変だと思われるし、蓮も髪が長かったから切られたくなかった。蓮はそこで自ら髪を切ってみせた。
- 死ぬほどいい思い出を思い返していたら、蓮が迎えに来た。
- 響は瑠璃のパスケースを報いに使わないことにする。自分の中の一番の気持ちに土足で踏み込まれたりしたら嫌だから。
- 『彼女の輝きは、あの頃よりもずっともっと増しているが、今は少しだけ、まっすぐ見つめ返せる』。