- もういっぽん! : 第八話 「夢の続き」
- 青葉西柔道部は金鷲旗が開催される福岡へ入る。
- 微妙な規模とか、修学旅行で泊まるようなでかいホテルとは大違いとか、旅館の中で言っちゃってる。
- 青葉西の一回戦の対戦相手は地元の博多南高校。博多南の湊幸は博多駅のバスターミナルで会場行きのバスを一行に教えてくれたフレンドリーな人だった。未知と幸は「みっちゃん」「さっちゃん」と呼び合うほど仲よくなっていた。
- 未知はでかい人から奪った華麗な一本が決まろうとしていた夢を見ていたところで起こされる。
- 博多南高校は五年ぶりに柔道部が復活した。部員は一年生の三人。青葉西と似ているところがある。
- さっちゃんはインターハイ福岡予選個人戦70kg級三位の実力者。安奈は未知にそれを教えていた。
- 未知は大舞台で実力のある相手と試合するのをいつも以上に楽しんでいた。
- お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 : #8 「新学期の天使様」
- 新学期になり、周と真昼は同じクラスになる。樹と千歳も一緒。
- 真昼は周が触り甲斐のある髪をしているので、膝枕をしてモフらせてもらう。男の子が疲れている時は膝枕するとロマンも満たされて疲労も回復すると千歳から聞いて。
- 周は真昼と同じクラスになってびっくりした。警戒もしないといけないし。真昼に気軽に話しかけたり、親しげに振る舞ったりしないように距離を取らないといけないから。真昼は理屈としては理解しても、感情が何もしないのを許さなかった。今のところは納得しておく。ゆるゆるになった周は真昼の膝で一時間ほど眠っていた。
- 周はゲーセンでの戦利品を持って帰ってくる。プレゼントを贈られた真昼を見て笑っていたのはかわいいなぁと思ったからであって、子どもっぽいと思ったのではない。
- プレゼントとか、気遣いとか、温かい空気とか、周にもらってばっかりな真昼は何か返したい。周はプリンを作ってもらう。安上がりに済ませようとしたわけではない。真昼のだから意味がある。
- 周はうまいものを毎日のように食べさせてもらっているから幸せ。真昼はおいしいと周に言ってもらえるだけで十分だった。もっと事細かに感想を言われたら死ぬらしい。
- 真昼がご機嫌斜めなのは周が何かしたのではなく、真昼の心が狭いというか。樹や千歳が周と仲よくしているのに、我慢させられている真昼は除け者にされたように感じていた。
- 真昼は急に距離を詰めたら怪しまれるけど徐々にならいいと考え、調理実習で周と同じ班になる。周は真昼が淋しがりなのは分かってたし、友人を除け者にするのも悪いし。
- 周は真昼の頭を撫でる。それで万事解決とか思ってないけど、喜ぶかなぁと。真昼以外にはしない。
- トモちゃんは女の子! : #08 「夏祭りの夜 / 二人の距離感」
- 夏祭りの夜
- 夏休みも終わりに近づいた頃、みすずとキャロルがトモの家に泊まりに来る。トモは王様ゲームで王を引いたみすずの命令で、ジュンと二人きりで花火大会に行かされる。
- トモはジュンを花火大会に誘う。ジュンのテンションがいつもより低かったことが気になる。もしかして……夏バテか?
- ジュンは浴衣を着たトモがまぶしい。
- じゃじゃ馬のおとこ女な的屋荒らし「夏祭りの悪魔」が浴衣のグラドルのようなべっぴんさんになった。ただし中身は変わってない。
- 花火が打ち上がる中、トモはジュンに想いを伝えようとする。ジュンもトモのことを意識しているとしたら、今回は正しく伝わる気がする。伝われば今が終わる。今が終わって、何かが始まる。その何かが分からない。何もないトモはただジュンを自分のものにしたかっただけ。今の二人に可能性はない。
- ジュンはトモに対するこの気持ちが何なのか、結局よく分からなかった。でも一つだけ分かった。もうトモと本気で殴り合えない。
- 二人の距離感
- トモは新学期早々元気がない。ジュンが気を遣い始めたけど、小指だけで肩に触ってくるのがぶっちゃけ気持ち悪い。
- 不良たちはどうにかしてトモに仕返しをしてやろうとしていた。みすずに目をつける。キャロルも巻き込まれる、というか巻き込まれに来た。
- みすずはジュンに連絡して、トモには内緒で助けに来てもらう。ジュンは殺気を出していたらトモに気づかれてしまう。
- 御崎はジュンとトモの話を聞いていた。不良たちを二人に任せて、キャロルとみすずを捜す。
- 御崎先輩が怒る。誤解で。キャロルは如何わしいことをされたのではなく着替えていただけ。
- みすずはトモが伝説の番長こと相沢五郎の率いる相沢道場の一人娘であることを明かして不良たちを脅す。自身や友人に手を出そうとしたから無傷で帰せるわけがなかった。
- トモは小指だけじゃないのがちょうどいい。
- 夏祭りの夜
- スパイ教室 : #08 「MISSION 《愛娘》 I」
- 不可能任務後の休暇が終わる。「灯」の八人は旅行から戻って来たクラウスに奇襲を仕掛けるもやはり失敗する。気合いは十分に伝わった。
- 次は「灯」が正式なチームと認められてからの初任務……ではなかった。クラウスがすでに五つ済ませていたので六つ目になる。
- グレーテはクラウスを胸に抱かせてもらい、存分に甘えていただこうとする。色仕掛けで欺く気は毛頭ない。任務も雑務も、八人の教育もすべて一人でこなしているボスに休息を取ってほしくて。
- クラウスはリリィを車に乗せ、しかし単独でターゲットに接触する。任務を終えたと思われた時、銃声が聞こえてくる。リリィが撃たれていた。
- リリィはクラウスに毒針を打ち込む。クラウスの指示らしい。
- 最初に負傷していたリリィと、再会後に毒針を打ち込んだリリィ。リリィに毒針を刺せと命じたクラウスと、実際に毒針を受けたクラウス。リリィとクラウスは二人いた。
- これはグレーテの計画だった。疲労困憊だったクラウスはグレーテたちに追い込まれつつも、事前に不審な点が散見していたために警戒もしていた。リリィの毒針は完全には刺さっていなかった。
- クラウスは八人がまだ実力不足と考えていた。彼女たちを頼れないから、身を削ってでも一人で挑もうとしていた。
- グレーテは今日の任務のことを知らされていなかった。リリィにつけた発信機が移動したのを見て場所を予測し、汽車に飛び乗り、状況を把握するのに時間をかけて、2秒で今回の計画を練り上げた。想いを馳せる相手が体をすり減らし、自分を頼ってくれないのが歯がゆくて仕方なかった。
- お兄ちゃんはおしまい! : #09 「まひろと年末年始」
- 街はカップルで溢れかえり、クリスマスムード一色。みはりもこれからデートらしい。
- まひろはみはりを尾行する。この目で相手を確かめねば。もみじを呼び出したのはまひろの護衛で。
- デートの相手はかえでだった。すっきりしたところで帰ろうとするまひろに対して、もみじの方はもうちょっと追っかけたい様子。いきなり呼び出した手前、これで解散はさすがに悪いので、まひろは追跡を続行する。
- もみじはまひろに服を選んでもらう。これじゃこっちがデート。まひろは見た目彼氏なもみじがかっこいい系になるのと困るので、かわいくして女友達に見えるようにする。
- みはりとかえでがいる。かえでは二人の尾行に気づいていた。
- もみじは中二病に目覚めちゃった?
- みはりたちの用事は済んだけど、せっかく合流したので、もうちょっとクリスマスの雰囲気を楽しんでいく。
- みはりがかえでとの買い物を秘密にしたのは一応理由があって。まひろへのサプライズプレゼントを一緒に選んだ。マフラーはもみじとお揃いらしい。
- 年が明ける。まひろはみはりお姉ちゃんからお年玉をもらう→500円。まひろ「ゼロが足らんわ!中学生だぞ?」→みはり「いや、大人でしょ、お兄ちゃん」→まひろ「そうだった……」。
- まひろは着物に着替えさせられて、初詣に出かける。
- かえでともみじと会う。もみじは着物も袴でかっこいい系。中二病が悪化してる?
- あさひとみよもいた。ちびっ子が揃った。
- みんなで穂月家へ。かえでのお節を食べる。
- 甘酒もある。みはりは一献傾けただけで酔った。まひろお兄ちゃんやかえでお姉ちゃんにキスしてくる。目がすくんで動けないみよも襲われる。